FXの税金について
※税金などの計算は日々変わっていくものなので国税のHPを参照したり、税理士などに相談しながらやった方が確実です。
比較的簡単にまとめたものとなっていて最低限知っておく内容となってます。
税金はしっかり納め、脱税などはしないようにしましょう。
今(2018年)の私の考えでは「海外FXで資産を増やしてから国内FXで分散投資する」ですかね!
海外も国内もメリットあるので使い分けるのが一番です。
海外FX | 国内FX | |
所得分類 | 雑所得 | 雑所得 |
税制度 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | 累進課税 | 一律20%(復興税含めてない) |
損失繰り越し | できない | できる(3年間) |
損益通算 | できる (総合課税の雑所得のみ) |
できる (申告分離課税の雑所得のみ) |
確定申告をしなければいけない人
給与を貰っている方で年間利益が20万以上を超えている方。(サラリーマンやフリーター等)
給与を貰っていない方で年間利益が38万以上を超えている方。
国内FXでも海外FXでも同じです。
税金の(制度)種類が違う
国内FXは申告分離課税となっている。※申告分離課税は所得を別々で計算します。
海外FXは総合課税となっている。※総合課税は所得をまとめて計算します。
どちらも「雑所得」というものに分類されます。(アフィリエイト、ネットオークションも該当します)
※要暗記
国内外FXで大きく違う事は二つある
- 税率が違う
- 損失繰り越し(損失控除)、損益通算
税率
申告分離課税(国内FX)は一律20.315%(所得税15%+特別復興所得税0.315%+地方税5%)となってます。
※特別復興所得税は所得税15%×2.1%となってます。
総合課税(海外FX)は累進課税となってます。
国内FXでいくら稼いでも一律20.315%ですが、海外FXは稼げば稼ぐほど税率が高くなるのです。
こちらが海外FXで利益を出した場合使われる物です。(詳しくは国税庁HP参照してください)
年間利益額 | 税率と内訳 | 控除額 |
195万円以下 | 15%(所得税5%+住民税10%) | 0円 |
195万円超~330万円以下 | 20%(所得税10%+住民税10%) | 97,500円 |
330万円超~695万円以下 | 30%(所得税20%+住民税10%) | 427,500円 |
695万円超~900万円以下 | 33%(所得税23%+住民税10%) | 636,000円 |
900万円超~1,800万円以下 | 43%(所得税33%+住民税10%) | 1,536,000円 |
1,800万円超~4,000万円以下 | 50%(所得税40%+住民税10%) | 2,796,000円 |
4,000万円超~ | 55%(所得税45%+住民税10%) | 4,796,000円 |
※平成25年から平成49年(平成は31年までです)までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1%)を併せて申告・納付することとなります。
海外FXでの利益が出た時の例(サラリーマン編)
勤め先の給与300万
海外FXの利益100万
必要経費を30万(※FXでは経費にできるものは少ない)
所得控除0円(今回はなしとします)生命保険や国民年金等です。
として考えた時に。
①年間の個人所得を出します。
300万+100万=400万(こちらが年間の個人所得です。)
②この400万から必要経費の30万を引くと370万円(こちらは課税所得額です。)
③この370万円を使って上の図の「330万円超~695万円以下」に該当するので。
370万×30%-427,500=682,500円(所得税額の仮)
※復刻特別所得税必要なので682,500×2.1%=14332.5
(1円未満の端数切捨て)なので14,332円
682,500円+14,332円=696,832円(納税額)となります。
これだけかかるんですが、サラリーマンならば会社側がすでに給与から税金を差し引いてくれていますので(会社からもらえる源泉徴収票を見てください)
過払いしても税金は戻ってきますので安全です。
696,832円から会社経由で納税している分を引いた額が確定申告での納税額となります。
まとめ(困ったときはここで確認) ・年間収入-必要経費-各種控除=課税所得金額 ・課税所得金額×税率-課税控除額=所得税額(仮) ・所得税額(仮)×2.1%=復興特別所得税額 ・所得税額(仮)+復興特別所得税額=所得税額(納税額) |
今回の計算は国税庁サイトをみながら行ったのでそこまで間違いはないと思いますが、他のサイトを見ると復興税の2.1%を税率に含めて(今回の例で言えば30.42%)行うサイトもあるようですが、合ってるのかは謎です。
今回の例で言えば、370万円×30.42%-427,500円=698,040円
多く払っているのでミスではないと思いますのでどちらも正しいと思います。税理士さんはまたは専門家にしっかり聞くのがベストです。
損失繰り越し(損失控除)
1.国内FXは3年間の損失繰り越しが可能。
2.海外FXは損失繰り越しができない。
※損失繰り越しとは「前年の損失を持ち越して今年の所得から減らすこと」
ここのサイトでは海外FXを勧めているので2番の方になりますね。
損益通算
1.海外FXでは総合課税の雑所得(アフィリエイト収入他の海外FXの利益、ネットオークションなど)となら損益通算可能。雑所得のみで、国内FXとの損益通算はできません。
2.国内FXでは申告分離課税の雑所得(国内業者ならCFD、バイナリーオプションなど)となら損益通算可能。
損失繰り越しと損益通算もシンプルに覚えないといけない項目です。
経費
経費については人によりけりの部分もあります、個人か法人でも違うと思うので一概に言えませんが、基本経費になるものは「FX取引をする上でかかった費用やFXに関係のあるもの(利益を出すため)と説明できれば大丈夫です。」
領収書など貰った時にも相手の名前や何を話したか(FX関係の話をしながらの食事)を裏に書いてくなど、日ごろから行う事が大事です。
特に個人投資家は経費にできるものが少ないですね。
経費になるのか不安な場合は税理士さんときちんと相談しましょう、税理士によっては意見が違うので合う人を探してください。